ICPC2011国内予選

先週(6/25)ICPC国内予選に参加しました。チームmisoは無事アジア地区予選には出れそうですが合宿は難しい感じです。WA出してないのにtimeがやばいことになってます。

A,Bはかんたん。
Cは全探索やるだけ。問題の読み違いに因るデバッグに時間がかかりDより後に提出。
Dも探索で重複排除する。bit使うといい感じ。計算量を見誤って杜撰なコーディングをしてしまい時間を食われる。
EはDP。たぶん早かった。
Fは面倒なだけ。時間切れ。

B,DとEの補助、あとFで残り時間の消費を担当しました。

結果
公式(問題もある) http://icpc2011.ait.kyushu-u.ac.jp/icpc2011/common/guest_standings_en.php
まとめ http://imoz.jp/icpc/2011-domestic.html

6/29追記
予選通過チーム確定 http://icpc2011.ait.kyushu-u.ac.jp/ja/domestic-contest/result

Codeforces Beta Round #38

おはようございます、昨日の話です。

この前のJAPLJ contestが3ヶ月ぶりのコンテストでコーディング速度が非常に遅くなっていたので、またリハビリしないとなあと思いながら、SRMなんかも時間が合わなくて中々出れなかった中21:00という久しぶりに参加しやすい時間帯だったので参加したら4時間という長時間で非常に疲れました。因みに今回でyellow(Captain)になりました(・∀・)!

Aは極単純,Bは面倒なだけ,Cはリーディングハード,Dもややリーディングハード,Eは普通,F,Gは読んでません。アルゴリズムの難易度についてはとやかく言える身分じゃないので言及しません。

Eの解法について何人もに訊かれたので、書き留めておきます。

Problem E “Let’s Go Rolling!”

http://codeforces.com/contest/38/problem/E

1 \le n \le 3000 \, , \, -10^9 \le x_{1..n},c_{1..n}\le 10^9
直線上にn個のビー玉(質点)をx[i]置いて左(負方向)に転がします。ビー玉はピンで留める事もできて、転がっててきたビー玉もそこで止まります。各ビー玉のコストc[i]は転がった距離またはピン留めコストです。コストの総和を最小化して下さい。

DPです。右方向にビー玉を追加していきます。今n-1個のビー玉があって、n番目のビー玉を一番右に追加したとします。その時増加するコストは、次のようになります。

  • ピン留めする→そのビー玉のピン留めコスト分
  • ピン留めしない→(一番右の)最後にピン留めした位置までの距離

つまり、n-1個までの情報の内、解を求める為に必要な情報は、n-1個の中で最後にピン留めした位置とそのコストです。最後にピン留めした位置が同じならそれ以降の最適解は同じなので、ピン留めした位置毎に最適(最小)な値を残せばいいことになります。
よって、DPテーブルは次のようになります。下方向にビー玉の数n。右方向に最後にピン留めしたビー玉の番号。括弧書きは(x,c)。データは総コスト(解)。青い矢印はピン留めしないときの解。緑の丸はその行の最適解(最小値)。赤い矢印はピン留めしたときの解。最終的な解は最後の行の最小値です。

DPテーブル
DPテーブル

最後にC++のコードです。図の二次元の表で、新しい行を計算するときには直前の一行の値しか参照していないので、一次元配列を更新していくように実装しています。計算量は変わりません。

#include <iostream>
#include <vector>
#include <algorithm>
#define REP(i,n) for(int i = 0; i < (n); ++i)
#define FOR(i,a,b) for(int i = (a); i < (b); ++i)
#define ALL(cont) (cont).begin(), (cont).end()
using namespace std;
typedef long long ll;
typedef vector<int> vi;
typedef vector<ll> vl;
typedef pair<int, int> pii;
typedef vector<pii> vii;

int main() {
	int n;
	cin >> n;
	vii x(n);
	REP(i,n) cin >> x[i].first >> x[i].second;
	sort(ALL(x));
	vl c(1, x[0].second);
	FOR(i,1,n) {
		c.push_back(x[i].second + *min_element(ALL(c)));
		REP(j,i) c[j] += x[i].first - x[j].first;
	}
	cout << *min_element(ALL(c)) << endl;

	return 0;
}

TopCoder Arena plugin moj

mojというTopCoder Arenaのプラグインの紹介です。日本語でこれについて書いてある情報が無かったので書きました。因みにこの記事の内容の殆どは次のフォーラムの引用です。
TopCoder Forums moj (TZTester modification, new features)

mojについて

SRMのソースコードのスケルトンを生成するときに賢いテストコードを挿入します。問題に提示されている全テストケースを瞬時に正確に判定でき、時間を節約できます。
mojはTZTesterの修正版です。TZTester他のプラグインについてはぐぐってください。
機能要約:

  • 出力がかわいくなる
  • doubleの誤差1e-9まで許容
  • 簡単にカスタムテストを作れる
  • Javaと切り替え可能
  • 実行時間測定

他に特筆すべきこと:

  • gcc,VCに対応
  • テストコードがclassの外にあり邪魔にならない

出力はこんな感じにかわいくなります。

Test Case #0... PASSED (relative error 5.44969e-014)
Test Case #1... PASSED (relative error 5.68462e-012)
Test Case #2... PASSED (relative error 4.05691e-008)
Test Case #3... PASSED

使い方

フォーラムの “Download moj” のリンクからzipを落とします。CodeProcessorとFileEditも同梱されています。
基本的にmoj_instructions.txtに説明が書かれていますが、周りのプラグインの入れ方は先程のようにぐぐったほうが詳しく画像付きで説明されていたりするので、その方が間違いもなく楽です。TZTesterとの差分は、次のように読み替えるだけです。

  • TZTester.jar → moj.jar
  • tangentz.TZTester → moj.moj

既に他のプラグインを入れている方は、次の箇所を更新してください。

  • Common ClassPath
  • CodeProcessor Configuration > CodeProcessor Script
  • CodeProcessor Configuration > FileEdit Configuration > Code Template

雛形はzipにcpp,javaファイルがあるので、それに習って書き換えます。

GCJ Online Round 2 落選

Google Code Jam 2010 Online Round 2落ちた。毎年気付けば終わってたから今年初参加。

忙しくって、今更感あるけど先週のネタ。明日R3だから手遅れではないはず?年次開催だけあって全体的にいい問題が揃ってると思うので練習するのにもいいと思う。

結果はA完、C-small。Rank: 1023 Score: 18。酷い結果だ。scoreboard(1021-)
Bが読みにくくて飛ばしたけど、やるべきだった。と思ったけどAに時間食い過ぎた事を考えるとBやったらCに掛かれなかったと思うので、どの道通過出来なかったかも。考察するとレベルも英語力も足りないけど、問題を解く時間が遅いことが一番のネックになってるんじゃないかなと思った。

A. Elegant Diamond
どちらかと言えばコーディングハード問題、1時間掛けてしまった。点数低すぎ!
B. World Cup 2010
若干題意が汲み取りにくかったけど、落ち着いて読み直したら(読む時間除いて)30分位で解けた。
C. Bacteria
large通らなかった。いやうん、時間無くって分からんかった。全く考えずsmall通ったのでよしww
D. Grazing Google Goats
読んでない。

解答が公開されてるから問題について書く必要はないね。Analysisを見るといいよ。
来年はR3まで行こう。